受託解析実施例(1)
あるダイカストメーカーでの実施例です。
このメーカー様では、特色ある鋳造法を用いて、自動車関連の強度部品を生産されています。当然顧客が自動車メーカー様である為、品質要件については特に厳しくなっています。
製品を量産化するにあたり、特色ある鋳造法での提案をしました。しかし、自動車メーカー様にとってはこの鋳造法の適用が初めてであった為、従来法と比較しての優位性を示して欲しいとの要求が有りました。
ダイカストメーカー様からのご相談を受け、鋳造解析をいて比較することで、特色ある鋳造法の優位性を示すこととしました。
実施手順は
(1)サイクル解析で鋳造時の金型平衡温度を求め、
(2)充填解析で重点完了時の溶湯温度と金型温度を求め、
(3)この結果を用いて、凝固解析を実施
することとしました。
充填解析からは
ガス巻込量、ブローホール欠陥、最終充填部位、湯境い、湯ジワを
凝固解析からは
ポロシティ量、DAS2を
総合的に評価しました。
解析結果の評価より特色ある鋳造法での品質優位性を示すことができました。これにより、自動車メーカーより鋳造法が認可され、量産化することができた。